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控えの立場に焦りを抱える野球部員・ユウタが出会ったのは、願いを叶える代わりに自分の記憶を少しずつ失っていく不思議なノートだった。最初は偶然のように思えた奇跡も、仲間の怪我が治り、試合に勝ち続けることで確信に変わる。歓喜に沸くチームの中で、ただ一人ユウタだけが過去の大切な瞬間を少しずつ手放していった。放課後に交わした笑顔も、泥だらけで練習した情熱も、次々と色あせていく。それでも彼は仲間の夢を信じ、願いを重ねた。たとえ自分が“消えても”構わないと覚悟しながら。最後に残るのは栄光か、それとも友情か。記憶と絆をめぐる、切なくも熱い青春ファンタジーが、今ここに描かれる。

ノートに書いた最後の願い

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